橋本病ってどんな病気?甲状腺の病気と治療法について

「橋本病」はよく知られている病名なので、聞き覚えのある方も多いかも知れません。

とはいえ風邪やインフルエンザなどとは異なり、あまり身近な病気ではないのでその症状や原因まで知っている方は少ないのではないでしょうか?

しかし、橋本病のような甲状腺疾患はどなたでも患う可能性のあり、日常生活に支障をきたしてしまう場合もある恐ろしい病気です。

そこでこちらでは橋本病をはじめとした甲状腺の病気について、その症状や治療方法を解説していきたいと思います。

橋本病とは?

橋本病は、のどにある「甲状腺」と呼ばれる部位が慢性的に炎症を起こす疾患です。

通常であれば、こうした炎症は細菌やウイルスが体内に侵入した時の免疫反応の1つです。怪我をした時に傷口が腫れたり、風邪を引いた時に喉が痛むのと同じですね。しかし、橋本病はその免疫系統に異常が生じ、体に異物が入ったわけでもないのに炎症が起こってしまいます。

こうした症状は「自己免疫疾患」と呼ばれるもの。

ウイルスや細菌ではなく、自分自身の細胞やタンパク質を「異物」と認識して攻撃をはじめてしまいます。本来人に備わっている免疫システムは体外から侵入した異物を排除するためのものですが、自己免疫疾患では害がないはずの細胞まで敵とみなしてしまうのです。

つまり橋本病は、甲状腺の細胞を異物と認識して攻撃してしまう疾患です。結果ウイルスや細菌が侵入したわけでもないのに、甲状腺に慢性的な炎症が生じてしまいます。すると徐々に甲状腺の細胞が傷つけられ、甲状腺の機能そのものが低下する場合もあります。

甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌し、全身の代謝を正常に保つ働きがあります。

この働きがにぶると太りやすくなったり、体の新陳代謝が低下してエネルギーを効率的に消費するのが難しくなってしまいます。その結果少しの運動でも疲れやすくなったり、活動的に過ごすのが難しくなり生活に支障をきたしてしまうこともあるのです。

甲状腺の病気とその症状

甲状腺の病気は橋本病の他にも、同じく炎症の生じる「バセドウ病」がよく知られています。

甲状腺の病気は症状が現れづらく認知度も低いため、気づくのが遅れたり、他の疾患と間違ったりと、病院の受診が遅れてしまうこともあります。もしも下記の症状に当てはまるようであれば、はやめに病院を受診しましょう。甲状腺の病気は女性に現れやすいので、女性は特に注意が必要です。甲状腺に違和感がある場合は、耳鼻科や代謝内分泌内科が適しています。

甲状腺疾患の種類

橋本病は甲状腺ホルモンの分泌が抑制される病気ですが、反対にバセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰分泌される病気です。バセドウ病のような症状を「甲状腺機能充進症」と呼び、他に機能性腫瘍、TSH産生腫瘍といった病名があります。

また、橋本病のように甲状腺に炎症が生じる病気を「甲状腺炎」と呼び、甲状腺に腫瘍ができる病状を「甲状腺腫瘍」と呼びます。甲状腺腫瘍には良性のものと悪性のものがあり、悪性と認められた場合には早期の治療が必要となります。

甲状腺疾患の症状

甲状腺の病気は、いずれも発症すると似たような症状が見られます。

こうした病状は生活習慣病や更年期障害など別の病気にも現れやすいので見逃しがちですが、血液検査で甲状腺ホルモンの分泌量を計れば病気を推定することができます。自己判断は非常に難しいため、心配な場合は定期的に甲状腺の検査をすると良いでしょう。

・食事内容は変わらないのに太ってきた

・顔や身体がむくみやすくなった

・首の前面、男性でいえば喉仏にあたる部分が腫れている

・安静時にも関わらず動機がする

・手指がふるえる

・肌が乾燥しやすくなった

・眼球が突出してきた

・日中も眠気が酷い

・首にしこりがある

・汗をかきやすくなった、または、まったくかかなくなった

・月経が不規則になった

甲状腺の病気を予防・改善するには?

甲状腺疾患は遺伝的な要因が強いとされているものもありますが、同時に日々の生活習慣やストレスが原因となることもあります。甲状腺の症状を改善し、病気を予防するためにも下記の習慣に注意しましょう。

ストレスを溜めこまない

甲状腺疾患の原因の1つとして、ストレスがあげられます。

過度なストレスは精神だけではなく身体にも影響を及ぼしますが、ホルモン分泌を司る甲状腺はそうした影響を受けやすい部位です。また、ストレスを溜めこむと体内では活性酸素という、体を酸化させ錆びつかせる物質が分泌されます。これにより甲状腺だけではなく体の様々な部位に影響が生じるため、日々ストレスを発散するような工夫を施すことが大切です。

何がストレス発散になるかは人によって異なります。ある人は友達とおしゃべりすることでストレスが解消されますが、また別のある人は1人で本を読んでいる方がストレスが解消されるということもあります。趣味に打ち込む、体を動かす、旅行をするなど、なんでも良いので自分だけのストレス発散法を見つけられると良いですね。

免疫力を高める

甲状腺の病気を予防するためには、日頃から免疫力を高めることが重要になります。甲状腺疾患に見られる自己免疫疾患は、免疫力が低下している時に引き起こされることが多いのです。

免疫力を高めるためには運動習慣を身に付け、規則正しく生活するなど、健康的な日常を送ることが大切です。

抗酸化作用のある食材を食べる

体内の活性酸素に打ち克ち、酸化を防ぐためには抗酸化作用のある食材を食べるのもおすすめです。代表的な栄養素としてはビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどが有名です。特にビタミンCとビタミンEは同時に摂取するとお互いの働きを高める作用を持っているので、積極的に合わせてみましょう。

ビタミンCを多く含む食材

柑橘類、ブロッコリー、イチゴ、パプリカ

ビタミンEを多く含む食材

アーモンド、赤ピーマン、かぼちゃ

ポリフェノールを多く含む食材

ぶどう、ブルーベリー、すもも、イチゴ

甲状腺の病気の治療方法

甲状腺の病気のほとんどは治療の必要がなく、自覚症状もほとんど現れません。

しかし、逆にいえば、自覚症状が現れるほど腫れやしこりが大きくなると、長期的な治療を受ける必要がでてきます。では、実際甲状腺の病気に対してはどのような治療方法がとられるのでしょうか?

薬物療法

薬によって甲状腺ホルモンの過剰分泌や低下をコントロールします。

症状が軽ければ1か月~数カ月以内に症状が落ち着きますが、発熱や肝機能障害といった副作用が生じることもあります。副作用の有無を確認し、経過を観察するためにも定期的に通院する必要がでてきます。

悪性腫瘍の摘出

見つかった甲状腺腫瘍が悪性だった場合は摘出手術が必要になります。

甲状腺腫瘍のほとんどは良性のものですが、悪性の場合は早期発見早期治療が重要となりますので、心配な方は定期的に検査を受けるのがおすすめです。良性の場合は甲状腺ホルモンの分泌さえ正常ならば、特別な治療を必要としない場合も多々あります。

自宅で安静にしている

甲状腺疾患における体力の低下や動機息切れ等は、薬を服用しつつ自宅で安静にしているのが1番です。激しい運動は控え、できるだけ落ち着いた生活をするよう心がけましょう。

病後回復のためにも運動は控える方が無難ですが、それでは体力が落ちる一方なのでサプリメントを活用するのもおすすめです。下記のページでは体力増進サプリメントの体験談がつづられていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。